Coheed and Cambria Live at 代官山Unit 2008.3.26.(その2)

 セットリストに続き、今回はLive感想。

 Coheed and Cambriaの2回目?の来日。前回、原宿Astro HallでLiveを行う予定だったがベーシストのMichael Todd使用の薬が日本では認められていないらしく?来日不可、それを知らず当日会場まで行ってしまった経験がある私。(^^; 今回もMichael Toddは来日できず、想定範囲内ということで?代役のWes Garrenがサポート・メンバーとして参加した。そう言えば、Wes Garrenが他メンバーの中で一番ルックスが映えていたのは、良かったのか悪かったのか微妙なところだ。(^^;

 代官山Unitは'04にブラジルの巨匠Hermeto Pascoalを見に行った以来2回目だ。開場時はガラガラで入りが心配されたが、日本の前座Bandが始まることには適度に見やすい隙間で会場は埋まった。外人率高かったね。しかし、外人達って何で静かなパートでおしゃべりするんかね?今、この瞬間にどうしても話さなければならないものなのだろうか?Live終わってから充分話せばよいのにと思ってしまう。暇をもてあましたら後ろのカウンターに行ってビールとか飲んでいればよいのに。(^^;

 前座はvo.が青春していて、おじさんは聴いていてちょっと恥ずかしかったし正直好きな声ではない。ギターは良かったかな。このオープニング・アクトは約30分の演奏。途中約20分のインターバルを経てCoheed and Cambriaが登場。

 Claudio Sanchezの爆発ヘア。Melvins/FantomasのBuzz Osborneの髪を更に一回り大きくした感じ。実際見ると圧巻。髪を束ねない限り顔見えないのが凄い。(^^;
 おお、元The Dillinger Escape PlanのChris Pennieが普通のds.を叩いているぞ。(^^;
 女性コーラス2人が。特別上手いというわけではないが、Claudio Sanchezのvo.を補っていて好感度アップ。特にメドレー組曲風にアレンジされたIron Maidenのカヴァー"The Trooper"、エンディングに再び持ってきた"Everything Evil"の辺りはコーラスが凄く良かったね。

 音量はほどよい感じで全ての楽器がきちんと聞こえた。ds.の音質は会場の音響の関係かあんまり良いとは思わなかったけれど。
 MCは全く無しで曲は次々に連発していく。

 今更だけど"The Hound (Of Blood and Rank)"のイントロって何故かThe Whoの某曲に雰囲気似ているなぁとふと思ったり。
 "The Suffering"のvo.はキーを下げて歌っていた。2人の女性コーラスがそこを良い感じでvo.を補っていた。
 "Feathers"はスタジオ盤よりもテンポ遅め。ギターソロはMaidenしていた。(^^;
 中盤のハイライトは"Everything Evil"〜"The Trooper"〜"Devil in New Jersey"〜"Everything Evil"かな。"Devil in New Jersey"〜"Everything Evil"のつなぎは痺れたね。まさかIron Maidenのカヴァーをまともにやるとは思わなかった。そう言えば開演前のBGMはDeep Purple, AC/DC, Motorhead, Ministry, Metallica, Slayer, Iron Maiden, Black Sabbath等々でコテコテだった。Liveを見て思ったのは、Rushというよりも、むしろエモ化したIron Maidenだったね。(爆) ももはCoheed and Cambriaは一言で表すと「オ、ウォ、オオッ、オーオオ」だ、と言っていたが、成る程Iron Maidenの"Heaven Can Wait"のコーラス部に通じるな。(^^;

 アンコールのコールはオーディエンスは何故か飲料のコーヒーと連呼して聞こえたのは気のせいか。(^^; "and Cambria!"と補っている外人もいたけど。(←この人は曲中彼女と良くおしゃべりもしていたけどね。)

 "The Final Cut"でトーキング・モジュレーターなんか使ってJamったりして、彼らかなりの音楽マニア&ファン度が高いね。Chris Pennieのds. soloもあったが、今までDEPでの爆裂ds.しか見たこと無かったので逆に新鮮だった。頭の風貌からなんとなく超絶ドラマーFarmers MarketのJarle VespestadやAtomicのPaal Nilssen-Loveを連想してしまったが、そこまで切れのあるJazz的プレイではなく、今は音楽的幅を広げている途中の印象。

 全米ではかなり大きな会場で行われているであろう彼ら、狭い会場でも全力投球の素晴らしいLiveだった。