Opus Avantra Live at Club Citta’ 2008.Apr.12.
イタリアの至宝、唯一無二のオリジナリティーを誇るOpus Avantra、１日限りの初来日公演行って参りました。
公演発表が２ヶ月位前。短期間での準備だったと思われ、終演後のサイン会はＴシャツ購入者でパンフ無し。出演メンバーが全員参加している作品が無かったため、パンフにサインして貰おうと思っていたが、Ｔシャツにサインというのはちょっと．．．と思って会場でCDを買ってしまう。ある意味unionの思う壺に嵌ってしまったと言っていいだろう。(^^;
本来日曜日公演も検討されていたかもしれないが、準備期間と300名という集客の関係からか、たった１日だけの公演、バンド側は大所帯のため赤字覚悟だったかもしれない。
時間とお金に都合が付くならば、私は行かなくて後悔よりも行って後悔した方が良い派だ。唯一の公演とは言え、Liveはそんなに過大な期待はしていなかった。期待と不安が入り交じった状態だったが、彼らはかなりリハーサルを積んできたであろう気合いの入ったステージで圧倒。Opus Avantraによる音楽の旅は実に官能的／感動的だった。歴史に残る芸術的なコンサートだったと思う。
SEに引き続きいきなり"Introspezione"のイントロが。仮面をかぶった黒幕？Giorgio Bisottoの怪しげなナレーションから"Les Plaisirs Sont Doux"が続き、子守歌のようなVo.が聞こえてきてステージ袖からゆっくりと歌いながらDonella del Monacoが登場。Donellaの歌は'70sの声という訳にはいかないけれど、存在感と表現力は流石だと思った。充分すぎる素晴らしさ。
The Opus Strings Ensembleの奏でる"L'Altalena"音の美しさにも息が止まる。彼女たちは衣装替えや仮面舞踏会のような出で立ちでDonellaの周りを取り囲んだかと思うと演奏の切れ目で楽器構えたままストップ・モーションのように止まったり大活躍。演奏の花を添える素敵な人達だった。そう言えばポーランドかチェコの人達らしく？（要調査(笑)）サイン会でチャオ！っていっても反応が小さかったことをここに報告しておこう。(^^;
最前だったのでper.の生音に埋もれてフルート／笛は聞こえづらかったが、後ろの方では音は良かったのではないかなぁ？
バンドをまとめていたAlfredo Tisoccoはドハデな靴と赤いマフラーが似合う典型的なイタリア人。いいねぇ。(^^) 偏屈者と思っていたが(^^;、アンコール前から終演まで明るくお茶目に振る舞い至ってフレンドリー。
コンサートは特にMCを挟むわけではなく、想像力が駆り立てられるような舞台が次々と繰り広げられていくので、片時も目を離せなかった。コンサートと演劇を同時に見ているような感覚だ。
Opus Avantraの音楽って実際Liveをどう表現していくかというのは難しい問題だと思うのだよね。クラシカルでありながらも即興的で現代音楽の比重が高い音なので、今まで聴き込んできたマニア達のスタジオ盤とあまり違いすぎると賛否が分かれてしまうし。そういった人達でも充分納得のステージではなかったか。
結局1st「Introspezione」全曲、2nd「Lord Cromwell Plays Suite for Seven Vices」、3rd「Strata」、4th「Lyrics」と順を追って演奏。そして彼らは想定外だったであろうアンコール。正に熱演。夢のような素晴らしい一時を過ごすことが出来て本当にありがとうと感謝したい。
Set Lists : (約121分)
1.Viaggio Immaginario (SE)
2.Introspezione
3.Les Plaisirs Sont Doux
4.La Marmellata
5.L'Altalena
6.Monologo
7.Il Pavone
8.Ah, Douleur
9.Deliee
10.Oro
11.Rituale
12.Sloth
13.Gluttony
14.Flowers on Pride
15.Quiete e Tumulto
16.Canto Alla Notte
17.Canto Incompiuto
18.Fase Dello Specchio (Duello)
19.Ballata
20.Lirica Metafisica
21.Canto A un Dio Nascosto
22.Danza Africana
23.Meditazione
24.Il Pavone (再演)
＜蛇足＞
World Disqueのチラシ「今月のムダ知識」最高。あのRevivalはイランではなくイラク、しかもあのCD、Bootだったのか〜！(笑)
＜Live観戦予定メモ＞
確定：
4/20 : Smoky Medicine Live at JCB Hall
4/30 : Saxon Live at 渋谷O-East
5/11 : Extreme The Dojo Vol.20 Special (At The Gates, Dillinger Escape Plan, Mayhem, Pig Destroyer, Into Eternity) Live at 新木場Studio Coast
5/25 : Farmers Market Live at 新宿Pit Inn
6/13 : The Mars Volta Live at 新木場Studio Coast
6/22 : Y&T Live at Club Citta'川崎
6/29 : Van der Graaf Generator Live at 渋谷O-West
7/6 : World Beat 2008 (Balkan Beat Box, Think of One with Camping Shaabi & Abdelkebir Bensalloum, 渋さ知らズオーケストラ) Live at 日比谷野外大音楽堂
7/19 : 知られざる”世界の秘境”の音を聴く アマゾン・カラジャ族の伝承儀礼 vs. サハラ・トゥアレグ族の伝統音楽 Live at 武蔵野市民文化会館 小ホール
検討中：
4/27 : KBB Live at 四谷アウトブレイク
5/2 : 足立兄弟ワンマン（ゲスト ：鬼怒無月(ギター)、一噌幸弘(能管、笛)）Live at 大泉学園 in "F"
5/18 : Bullet for My Valentine / Protest The Hero Live at Zepp Tokyo
5/23 : Farmers Market Live at 月見ル君想フ
5/24 : Farmers Market Live at 月見ル君想フ
5/26 : "Bloc" Party Event - Tokyo (Farmers Market)
5/31 : Simon Phillips PROTOCOL (Simon Phillips(dr), Andy Timmons(g), Steve Weingart(key), Everette Harp(sax), Del Atkins(b)) Live at STB 139
6/11〜13 : Jimmy Copley & Char with Paul Jackson/Yoshinobu Kojima/Micky Moody Live at Billboard Live Tokyo (第２部:21:30開演。6/12以外はSold Out?)
6/21 : Y&T Live at Club Citta'川崎
6/21 : Worship Live at 高円寺20000V
7/3 : Egberto Gismonti Orchestra Concert (指揮：沼尻竜典 共演：東京フィルハーモニー交響楽団) Live at 紀尾井ホール
7/7 : Egberto Gismonti Solo Concert Live at 浜離宮朝日ホール
7/17 : World Chamber Music 音の世界遺産 #3 (Alim Qasimov) Live at 王子ホール
8/17 : Kenso Live at Club Citta'
10/18, 19 : Loud Park 08 Live at さいたまスーパーアリーナ
＜購入簿＞
Garden Shedにて
36.Damon Shulman / Vultures and Sheep (Gentle GiantのPhil Shulmanの息子のソロ。）
37.ΛΕΝΑ ΠΛΑΤΩΝΟΣ / ΗΜΕΡΟΛΟΓΙΑ (ギリシャ最高峰の歌姫、レナの最新作)
Disk Heavenにて
38.Atrocity / Werk 80 II (Germanの重鎮Atrocity、'80sカヴァー第２弾)
39.Earth / The Bees Made Honey in The Lion's Skull (Heavy Droneの新作。スリップケース入りVer.)
西新宿某所にて
40.Dream Theater / Awake in Denver (2CDR + DVDR Set Bootleg。Lost and Found 100枚限定盤？'94/11/22 FM音源とDVDは'94/9/9 Kevin Moore脱退後のJordanが一時的に参加した日のもの。)
Live会場にて
41.Opus Avantra / Live Concerts Excerpts
