Kenso Live at Club Citta’ 2009.8.15.(その2)

shibuyak20032009-08-16

 「Sparta Naked」発売記念のKenso初のキャラクター・グッズ缶バッジが限定30個のため、指定席にもかかわらず開場前に並ぶ。(笑)
 開場すると皆、座席に行くわけでもドリンクカウンターに行くわけでもなく、そのまま売り場コーナーに並ぶ。(笑) 案の定すぐに缶バッジは完売。


 世界に誇れる日本のKenso、必然的にLiveに足を運ぶファンも切磋琢磨して成長していると思われるので、並のレベルのBandでは通常OKの所も気になってしまう。勿論充分楽しめたのだが、来年はLiveの予定がないようなので、充電期間後の素晴らしい作品/Liveを期待して、正直な感想を書いてみよう。(^^;


 安東ウメ子の「クスエ(プ) カムイ」のイントロから名曲"月の位相 I"でLive幕開け。
 三枝さんの安定したベースは相変わらず惚れ惚れするし、カラフルで躍動感のある光田さんの美しくて意外にも野性的なプレイも素晴らしいし、永遠の変拍子少年小口さんの華麗なプレイも素晴らしいし、小森さんのHR的な風貌でありながらも変則的なプレイも大分慣れてきたし(^^;、リーダーの清水さんの情熱には感動だけれども...。本当に曲も演奏も素晴らしいのだけれども...。なんだろう?いつもと感じが違う感じ?理由はよく分からないけれど...。


 昨年のLiveで少々気になった音質、今回もシンバルの音など、全般的に高音がきつかった。前回と同様の前方真ん中付近だったので場所の問題があるかもしれないが。いずれにせよ、中低音が豊かな音の方がオジサン達には優しい音のような気がする。(^^;
 "精武門"以降で立った時にはバスドラの異様な音の大きさ以外は気にならなくなったので、位置によっては音質が大きく印象が異なるのかなぁ?と思ったり。


 清水さんの体調が芳しくなかったせいか、清水さんのミスがいつもよりも(笑)、多かった。それ以上に気になったのは他の楽器群の中でギターの音が浮いている感じだった。楽器のことは詳しくは分からないがチューニングの問題なのか、単に私がPrimitive Black Metalを聴き過ぎて耳がおかしくなったのか定かではないが(^^;、ギターのズレ具合が気になった。


 "GOS"で小森さんがスティックを落とした後から何となくアレ?と清水さんのギターが乱れて小口さんとのアンサンブルが危うくなったり。
 "拝啓アイリッシュエア様"でのチューニングの問題?でのイントロやり直し。
 "空に光る"での暴走ギターソロで光田さんが演奏合わせるのを苦労していたなど、清水さん、体調、本当に芳しくなかったのだろうね。なにせMCが凄く短かったので。(^^;
 勿論、RockなんだからLiveにミスは付きもので、それがまた良い味になったりするのだが、なんとなく勢い余った上での事ではなく、消極的な色合いがあったのが気になった。次回の清水さんのリベンジを期待したい。


 沈黙をやぶって「在野からの帰還」して天鵞絨症綺譚までの圧倒的なテンションが漲っている一種異様な雰囲気のKensoは唯一無二、濃密かつ複雑でKenso作品史上最高のテンションの高さであると共に、優しくも暖かいという一見相反するものの奇跡的な融合を果たしている、私が現時点でのKensoの最高傑作と思っている「うつろいゆくもの」、勿論大好きなのだが...。
 昨年披露した新曲"朱に交わればRed"は後半随分と複雑なアレンジに変化したような気がする。
 高度で複雑、ついてこれなくなる一歩手前の先に感動のメロディが待っているKensoの音楽、私もそう言う部分は大好きだけれども、もう少しリラックスした曲があっても良いかなと。新曲"決してサヨナラではなく" なんか初めて聴いて口ずさむのは難しい。(^^; それを考えると"若き日の私へ"って本当に良い曲だなぁ。(^^)

 以上、Kensoにエールを送り続けたい、しぶの日記でした。(^^;