Faust Live at 恵比寿Liquidroom 2008.9.6th.
German Krautrockの伝説、Faustの２度目の来日Solo Full Show、行って参りました。
非常階段、マゾンナをゲストに迎えて行われた'97/12/9のFaust初来日公演、今は無き耐震強度がヤバかった、ハコの名に恥じない新宿Liquidroomでの衝撃的なLiveが行われたことはマニアの間では既に語り草になっている。
私は初期４枚とLP時代の編集盤など完全に初期のものしか知らないので、Faustというと乾いてペシペシした硬質な音で有りながらもPopな印象を持っていた。従って、インストのドス黒くHeavyなインダストリアル音楽は全く予想外で予習意味無し状態だった。おまけに会場内が異様に寒く、更に終盤スモークで前が全く見えない（Sunn O)))よりも視界不良だったと言えば想像できる？）状態で体が悲鳴を上げ途中退散。今回はそのリベンジも兼ねていた。(笑)
＜来日メンバー＞
Jean-Herve Peron (b,Vo.), Zappi Diermaier (dr.), James Hodson (Sounds, per.), James Johnston (g. : from Nick Cave & The Bad Seeds), Geraldine Swayne (Vo., etc)
今回の来日は初期オリジナル・メンバーJean-Herve Peronが参加と言うことでVo.入りの初期ナンバーが聴けるかと思い期待が膨らむ。
会場入り口では「本日の演奏の冒頭部分を、150枚のみCD-Rにて限定販売！限定ナンバリング入り！メンバー自身によるペインティング・ジャケットにつき、同じジャケットはふたつとして存在しません！世界中でココでしか販売しておりません！終演後に販売します！！」って煽りが。(笑)
以下、Faustらしく断片的な感想で。(^^;
Jean-Herve Peronが終始Liveを引っ張っていく感じで初来日に比べて随分と音楽的だった。Jean-Herve Peronのハジケ具合はPunkなノリ、Geraldine Swayneの活躍ぶりはFaustに合っていた。反面Zappi Diermaierは初来日時に比べて大人しかった印象。（おまけにZappi Diermaierの衣装、２箇所穴空いていましたけれど(^^;）
２曲目演奏中に制作されたGeraldine Swayneによるジャケアートも最初は随分とPrimitiveだなぁと思っていたが筆が進むにつれて結構まともな絵になり、150枚分割されCDジャケとするアイデアは素晴らしかった。これこそ記念のアイテムだね。私のCD-RはシリアルNo.144で中央やや右よりの最上段の絵だった。
「The Faust Tapes」のPopな部分の断片が３曲目で飛び出し脳内ドーパミン沸騰。(^^;
日本語の語り"失ったはずの肉体の感覚"は"失ッタ ハズノ ヌクタイ ノ感覚"と聞こえた。
途中、無駄にカタコト日本語しゃべれる変な外人、「盛り上がってクリリヨ！」等と盛り上がりに欠けると奇声を上げ始める。ヨーロッパから来たんだからな、って威張るなよ。日本人だってヨーロッパに行ってLive見る人沢山いるんだから。最初は可愛いと思っていたが、段々不快になってきたところでJean-Herve Peronが堪りかねてShut Up！日本を舐めているね、コヤツは。いろいろな聴き方＆見方があるんだって事分かっちゃいないね。場を壊す人って日本人、特に嫌いますから。日本語しゃべるだけではなく、もっと他に勉強する事あるね。(^^;
"I've Got My Car and TV"をやったのにはビックリ。これが私にとっての最大のサプライズ。
グラインダーで「混沌」と壁に書くつもりがちょっと難しかったみたい。有りそうでない漢字が出来上がり、後ろからの光と相俟ってアートしていた。(^^;
アンコールは名曲"Krautrock"。これは嬉しかったなぁ。
既成概念をぶち壊すFaustは健在！のLiveだった。前回よりもフレンドリーだったのが良かったね。終演後はCD-R売り場で和やかに即席サイン会も開催。
演奏時間は約115分。Solo Full Show、CD-R 150枚焼くので３時間ぐらいやるのかと思ったが普通だった。(笑)
で、そのCD-R、ちゃんとトラック分けされている！と思ったのも束の間、Jean-Herve PeronのMCだったり客の拍手だったりトラック分け失敗の数秒のインプロ部だったりして編集ミスのトラック分けだった。(笑) 結局はペインティングしていた時の曲１曲のみの収録と考えた方が良い。￥450,000の副収入はメンバーにとってもCaptain Tripにしても大きいに違いない。(^^;
