Three Friends Live at 月見ル君想フ 2009.9.21.

shibuyak20032009-09-22

 前日のThrash Domination 09に続き、本日はThree Friends最終公演。てっきり通常の夜公演と思っていたのだが、チケットの開場時間を見てビックリ。昼間ゆっくり起きてから準備しようと思っていたので、昼間起きていたなら目も当てられない状態。早起きは三文の得とはよく言ったモノだ?(^^;
 しかし、いくらGentle Giantの3人のメンバーがやって来て名曲の数々をやるとしても、やっぱりチケット代は高いと思う。しかもドリンク代別なので、流石に全公演は行けなかった。チケット代の高さ(自由席で何と¥14,000)で行くのを泣く泣く諦めた人が多数いることも知っている。これってどうなんだろうと疑問に思ってしまったことは否めない。¥7,000位だったら(これでも高いけれど)、全公演頑張って行こうと思うのだが...。ちょっと聴いてみようかなという新しいファンを完全に遮断している価格設定であることは確か。 

 会場は以前Farmers Marketで来た事のある会場「月見ル君想フ」。オリオンビールが置いてあるところから、なんとなく南国のイメージのある所。

 所狭しと置かれた椅子(^^;、勿論ソールド・アウト状態。Bandを待ち受けるファンも興奮状態で開演を待つ。

 メンバー構成はGary Green (g, vo)、Malcolm Mortimore (ds)、Kerry Minnear (key, vo)の元GG組にRoger Carey (b, vo)、John Donaldson (key)、Andy Williams (g)、Mick Wilson (vo)の7人大所帯。楽器持ち替えは不要だ。(^^;

 開演時間きっかりでLiveが始まった。最高のオープニングの"Prologue"。これしかないでしょう。(^^;
 Gary Greenの前に座ったにもかかわらずギターが聞こえにくく、むしろ反対サイドにいるAndy Williamsのギターの音の方が聞こえやすかったり。(笑) この前半2〜3曲はそんな状態であったが、徐々に改善。中盤以降は全ての楽器の音が綺麗に聞こえた。生音とスピーカーからの音を両方堪能でき、個人的にはLiveで体感できる最高のリスニング状態である。(^^) 前日のThrash Dominationの歪んだ音中心のLive後だったので、尚更クッキリと聞こえる。(笑)
 Roger Carey(b)のベース音は凄く心地よく響く。そのRoger Carey、Vo.も良かったねぇ。大活躍。(^^)

 "Playing The Game"で早くも客が手拍子。聴き込み度がハンパではない人達が集まっていることを実感する。(^^; Vo.のMick Wilsonは声も体も(^^; Derek Shulmanよりも細いものの、声質は意外にも近いモノを持っていたので余り違和感はなかった。でも若干胸が出ていたかな?(←音楽と関係ないし。(笑))

 演奏は勿論というか当たり前に素晴らしい。GGメンバー以外は恐らく問題ないと思っていたが、実は私が結構心配していたのは、アルバム「Three Friends」でしか参加していなかったMalcolm Mortimoreである。リズム隊がガタガタのGGナンバーなんてあり得ないからだ。しかし想像以上にアクティヴでしっかりしたプレイで感動。ずっと演奏を続けていたということが分かる。(^^) 彼の他の見所としては終盤叩いている途中でシャツ左側が何故が徐々にはだけてきて左腕が叩きにくそうにしているにもかかわらず頑張り続けたところだ。(^^;

 名作中の名作で彼らにとっては異色作?の「Octopus」から"The Advent of Panurge"。私が最初にきいたGGの曲なので嬉しかったよぉ。(;_;) LiveではMalcolm Mortimoreの軽快で躍動感のあるリズムで強烈な印象。

 続いて「In'terview」から"I Lost My Head"。これは全くもってノーマークだった。この日の意外な曲No.1だったね。

 Gary Green側に座っていたので、終始つま先ステップを堪能できたのは至福だった。あと、時々勢い余って広い額にマイクをぶつけていたのもポイント高いかも。楽しい人だ。(^^;

 Gary Greenが静かな曲だと言いながらステージから引っ込んで"Think of Me With Kindness"。Kerry Minnearの繊細で美しい声がきけただけで感涙物だ〜。(;_;)

 本編最後の"Mister Class and Quality?"の前にKerry MinnearのKey.が少々トラブル。Gary Greenはそれは日本製ではなく、アメリカ製だからだとか言っていた。流石のウィット精神。(^^;

 アンコール1曲目は待望の"Giant"。グルーヴと躍動感のある演奏で感動。
 最後は"Peel The Paint"。あっという間の2時間の熱演であった。
 選曲はBest of GGと言って良い内容。"Funny Ways"、"On Reflection"のキラー・チューンなど挙げればきりがないし。でも、"Three Friends"はやらなかったねぇ。これが一番意外だったりして。(^^;

 帰り道、フラフラとベースのRoger Careyが歩いていたので、また来て下さいと握手して別れた。その際、私はJethro TullのTシャツを着ていたので褒められた。(本当か?(^^;)

 我々の期待を裏切らない流石の内容で素晴らしいLiveを披露してくれた彼らに本当に感謝したい。願わくばLive盤をリリース、そしてチケット代を抑えた上で再来日を切望する。


<Set Lists : 約120分>
1.Prologue (from The Album "Three Friends")
2.Playing The Game (from The Album "The Power and The Glory")
3.The Advent of Panurge (from The Album "Octopus")
4.I Lost My Head (from The Album "In'terview")
5.Pantagruel's Nativity (from The Album "Acquiring The Taste")
6.Just The Same (from The Album "Free Hand")
7.Empty City (from The Album "In'terview")
8.Think of Me With Kindness (from The Album "Octopus")
9.The House, The Street, The Room (from The Album "Acquiring The Taste")
10.The Boys in The Band (from The Album "Octopus")
11.His Last Voyage (from The Album "Free Hand")
12.In A Glass House (from The Album "In A Glass House")
13.Schooldays (from The Album "Three Friends")
14.Free Hand (from The Album "Free Hand")
15.Mister Class and Quality? (from The Album "Three Friends")

16.Giant (from The Album "Gentle Giant")
17.Peel The Paint (from The Album "Three Friends")